軽自動車で車中泊&整備記録

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HBD-H42Vミニカバンで車中泊しながら各地を旅行。愛車のメンテナンスと、源泉かけ流し温泉を中心に各地の名所巡りを紹介。

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ミニカ H42V ドラムブレーキ オーバーホール② 組立・調整

ブレーキ組み立て

ブレーキシューとバックプレートとの接触部分6ヶ所、ホイールシリンダーとの接触部分2ヶ所、バックプレートのアンカー部2ヶ所、ブレーキワイヤーとバックプレートの接触部分1ヶ所、全11ヶ所にグリスを薄く塗る。要は、金属部分が擦れる部位にグリスを塗る。
塗布するグリスはドラムブレーキ専用のものを使用する。

住鉱潤滑剤(SUMICO) モリラバーグリス PGM100750160 1本(100g)

ドラムブレーキ バックプレートのグリスアップ

アジャスターも、ネジ部と接合部にグリスを薄く塗って組み立てる。
ドラムブレーキ アジャスター

取り外した逆の手順で組み付けて行く。
サイドブレーキワイヤーをパーキングレバーに取り付ける。
パーキングレバーが付いているブレーキシュー(トレーリングシュー)が後退方向、何も付いていないブレーキシュー(リーディングシュー)が前進方向になるようにスプリング②を取り付ける。
ドラムブレーキ ブレーキシュー取り付け

トレーリングシューを先に組み込み、アジャスターを正確に挟みこんで…。
ドラムブレーキ アジャスター取り付け

先にホイールシリンダーのピストンの溝に、下から滑り込ませる様に取り付けるとシューを固定できる。それからシューの下側を開いてアンカー部に挿し込むと楽。
裏からシューホールドピンを挿し、前からシューホールドスプリング、スプリングリテーナーを取り付け、ブレーキシューをホールドする。
ドラムブレーキ ブレーキシュー取り付け2

特に気を付けるのが、アジャスター部分。ブレーキシューの取り付け位置にきっちり挟みこむ。
ドラム装着後、これをバックプレートの裏からカムを回して長くし、シューのライニングとドラムとの隙間をギリギリまで小さくしていくので、正確にセットされていないと作業できない。
ドラムブレーキ アジャスター取り付け2

アジャスターレバー、スプリング③、スプリング①を取り付けて組み立ては終了。
スプリング①はフックを掛ける場所を考えないとアジャスターレバーの溝にハマらない。
どの取り付け作業も順番は特に決まってはないが、基本、取り外した順の逆になるはず。
ドラムブレーキ スプリング取り付け

アジャスターレバーがカムにしっかりセットされているかどうか確認。この部分が外れていると、カムがロックされない。
カムにセットされたアジャスターレバー

シュークリアランス調整

ドラム装着後、アジャスターを回転させて、ブレーキシューのライニングとドラムとの隙間(シュークリアランス)をギリギリまで小さくしていく。
シュークリアランスが大きい状態でブレーキペダルを踏んだ場合、ライニングがドラムに到達して回転を制動するまでにタイムラグが生じ、一瞬遅れてブレーキがかかるため危険である。
そのため、ライニングがドラムにほぼ接触した状態までクリアランスを小さくしていく。

バックプレートにはクリアランス調整用の穴があり、ゴム製のホールプラグでフタがされている。このホールプラグを外して、プレートの裏側からマイナスドライバー等を入れてアジャスターのカムを動かし、シュークリアランス調整をする。
ドラムブレーキ バックプレートのホールプラグ

この作業は、何度やっても慣れない。ドラムを装着してからの作業なので、目で確認しながら作業することが出来ないからだ。
ドラムをはめ込む前に、裏の穴からマイナスドライバーを入れて、アジャスターのカムに引っ掛けて回していく練習をする。左右の車輪共に下方向へ回転させる。
ドラムブレーキ クリアランス調整

この作業を楽にできるツール。

AP ブレーキアジャストツール【ドラムブレーキ調整ツール ブレーキ調整レバー】

カムの位置と、カムを回転させる動作を体に覚えこませたら、いよいよドラムをはめ込みハブナットを規定値で締めつける。

ハブボルトの締め付けトルクは84±14N・m。
この値より強く締めると、ドラムに取り付けられているベアリングを破壊する可能性がある。
この値より弱く締めると、ボルトが緩んで走行中に車輪が外れる可能性がある。
潔くトルクレンチを使って、正確な値で締めつける。

BAL トルクレンチ 2059(ソケット付)

ハブナットをトルクレンチで締めつけ

ドラムを手で回転させる。この時点ではブレーキシューとドラムとの摩擦音はしないはず。
次に、サイドブレーキを思いっきり何度か上げ下げする。これによって、ブレーキシューがドラム中央部に移動する。
アジャスターのカムを手探りで回すと「カチッ」と音が1回する。これでアジャスターが少しだけ長くなり、シュークリアランスが小さくなる。また、カムはアジャスターレバーによってロックされ、アジャスターは逆方向には戻らない。
ドラムブレーキ 裏からクリアランス調整

ドラムを回転→摩擦音の有無を確認→サイドブレーキを引く→アジャスターのカムを回す、を繰り返して、サイドブレーキを引いてドラムを回転させても摩擦音がするまで同じ作業を続ける。
ドラムを手で回転させ、ブレーキシューとドラムが「シュー」と摩擦音がすれば作業は終了。

初期の段階では、摩擦音がしても、サイドブレーキを引いてドラムを回すと音が消えるので、アジャスターのカムを回してクリアランスを小さくしていく。
ただし、カムを回し過ぎると、ブレーキシューが完全にドラムに押しつけられた状態になり、ドラムが回転しなくなる。こうなると最初から作業し直すことになるが、ドラムを引き抜くことが出来なくなるので要注意。

ドラムブレーキの分解・組み立ては、仮に、何も知らなくても、そこまで難しくはない。
自分にとって1番難しかったのは、シュークリアランス調整だった。サイドブレーキを引いていれば、アジャスターが自動的に動いて調整してくれるのだろうが、カムを動かして調整した方が早い。
ここは、自分で作業して調整しなければならない。

最後はセンターキャップをはめてホイールを取り付けて終了。
センターキャップのはめ込みは、塩ビパイプ内径48㎜のモノがピッタリ合う。
ホイールセンターキャップの取り付け

作業してみて

  • シュークリアランス調整は、後輪と運転席を何度も往復することになるので、車検前にしかやりたくない。
  • 車検後に再調整することがあるので、短期間だけハブナットを再使用していたりする。
  • 初めての作業の時は、古いハブナットで締めつけて、シュークリアランス調整の練習をしたもんだ。
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